記事・取材・写真:嘉乃けい/編集協力:遊客スタイル編集部。
主催者へのインタビューと、2026年9月19日の写真をもとにお届けします。
マルシェへ出かけると、気になるお店を見つけるのが楽しみです。
でも、ひと回りしたあとに、買ったものを広げたり、出会った人と少し話したりできる場所があったら。
きっと、その日の過ごし方は変わります。
神戸北野ノスタのチャリティー&マルシェには、そんな時間を大切にする工夫がありました。
主催者が取材で話してくれた魅力のひとつが、来場した人にゆっくり座ってもらえるスペースです。
9月19日の開催は、第41回。
ブースをめぐる楽しさ、ステージに耳を傾ける時間、あちこちで交わされる会話。
そのにぎわいを支える思いを、嘉乃けいさんが聞いてくれました。

買いものの途中で、ちょっと座って話そう。
会場は、天井の高い講堂。
提供された写真にも、ブースの間で商品を眺める人や、椅子に座ってステージを見る人の姿が写っています。
赤い舞台幕と大きな窓のある空間に、さまざまなお店が集まりました。
主催者は、来場者がゆっくり座れる場所を必ず確保している、と話してくれました。
ブースを並べることだけでなく、そこに来た人がどんなふうに過ごせるかを考える。
その余白が、このマルシェの大切な持ち味です。
気になるものを見つけたら、お店の人に聞いてみる。
ひと息ついたら、今度は別のブースへ。
急いで見て回るだけではもったいない、会話を楽しむための場所でもあるのだと感じます。

和柄の小物、アクセサリー、体験。次は何を見よう?
当日の案内には、ハンドメイド、アクセサリー、飲食、占い、体験など、いろいろなジャンルのお店が並んでいました。
写真をたどるだけでも、ブースごとに違う個性が見えてきます。
小さな和柄の品々を見比べたり、アクセサリーを手にした人の笑顔に目を留めたり。
足のケアのブースでは、カメラに向かって手を振る姿もありました。
商品だけでは伝わらない、お店の人との距離の近さが写真に残っています。

かき氷にシロップをかける手元も、つい見入ってしまう一枚。
お店めぐりの合間に何を食べようか考えるのも、マルシェならではの楽しみです。

赤い幕の前で、歌とギターに耳を傾ける。
この日はステージの催しも。
赤い幕の前で歌う人と、ギターを奏でる人。
その前には、椅子に座って演奏を楽しむ来場者が集まっていました。

お店をめぐり、座って話し、音楽を聴く。
過ごし方がひとつではないから、一緒に来た人とも、それぞれの楽しみを見つけられそうです。
動画でも、当日の会場の様子をご覧ください。
にぎわいの先にある、子ども食堂への応援。
名前にある「チャリティー」には、具体的な活動がありました。
主催者によると、出店者から任意で寄せられる寄付を、子ども食堂の運営などに役立てているそうです。
大切にしているのは、強制ではなく、それぞれの気持ちで応援してもらうこと。
取材でも、その点を繰り返し説明してくれました。
すべての買いものが自動的に寄付になる仕組みではなく、協力したい人の思いが活動を支えています。
子ども食堂の中でも小さなマルシェができないか、と考えているとも伺いました。
これは、取材時に聞かせてもらった今後の構想です。
楽しく集まれる場所と、地域の暮らしを支える活動。
そのふたつをつなげようとする思いが伝わってきました。
41回を支えたのは、「絶対続ける」と決めたこと。
続けてこられた秘訣を聞くと、主催者から返ってきたのは、「決めること」「絶対続ける」という言葉でした。
ただし、それは一人で頑張り続けるという話ではありません。
古くから支えてくれるスタッフが、それぞれの役割を担い、準備や段取りを進めてくれる。
その存在への感謝が、話の随所にありました。
今はおおむね2か月に1回のペースで開いているそうです。
以前、短い間隔で開いた経験も踏まえ、出店する人や訪れる人にとって無理のない間隔を選んできました。
続けると決めることと、続けられる形を考えること。
その両方を大切にしてきた41回なのだと思います。

初めての人も迎える、「思いやりのマルシェ」。
今回の取材では、初めて出店する方が多かったことも話題になりました。
長く関わる人と、新しく加わる人。
その両方がいることを、主催者はこの場の特徴として捉えています。
売上だけを重視するのではなく、みんなで人を呼び、互いに応援する。
外から立ち寄った人にも、温かく過ごしてもらう。
主催者が口にした「思いやりのマルシェ」という言葉には、そんな考えが重なっていました。
印象に残ったのは、スタッフの笑顔を誇りに思っているという話。
そして、スタッフ自身にも、ここで関わってよかったと思ってもらえるよう努力したい、という言葉です。
来場する人だけでなく、支える人の気持ちにも目を向ける。
その姿勢が、会場の温かさを育てているのかもしれません。
次は、神戸の街歩きと一緒に。
気になる一品を探しに行くのも、知っている人に会いに行くのも、初めてのブースをのぞくのも。
北野ノスタのマルシェには、いろいろな入口があります。
会場の神戸北野ノスタは、旧北野小学校を活用した施設です。
公式のアクセス案内では、各線「三宮」「元町」駅から徒歩約12分、地下鉄「県庁前」駅から徒歩約8分。
神戸のお出かけに、お店と人に出会う時間を加えてみませんか。
今回紹介したのは、2026年9月19日(土)11:00〜16:00に開催された第41回の様子です。
出店者や催し、開催時間は回によって変わります。
これからの開催予定は、マルシェの紹介・開催情報ページでご確認ください。
この記事を書いた人:嘉乃けい